アメリカでハンタウイルス肺症候群が原因で2人がなくなったと報じられていました。
馴染みのない病名だったので、日本ではどうなのかと気になり、
すこし調べてみました。
ハンタウイルス肺症候群は日本では1970年代半ば頃から発見されていました。
当時はまだ原因がわからずにいたみたいです。
医学系動物実験施設で、ラットを扱っていた数名が
原因が不明の熱病で亡くなったようです。
日本で、原因ウイルスを特定できたのは札幌医科大学のラットからで
1982年のことでした。
1984年の実験室で感染者がでたあとは感染者はでていないようです。
ですが、ドブネズミは今日においてもウイルスを保有していて、
注意する必要があるとのことです。
ハンタウイルス肺症候群はその後、アカネズミが原因で感染することが分かり、
アカネズミを捕獲した川の名前から、ハンタンウイルスと命名されました。
この時はまだ、ヒトに対する病原性は不明で問題視されていませんでした。
ハンタウイルス肺症候群が問題視されるようになったのは
1993年のアメリカが最初でした。
全米で587件の症例が報告されて感染者の3割がなくなったのです。
ハンタウイルス肺症候群は基本的にはヒトからヒトへの感染はなく、
ウイルスを保有したネズミのふんや尿からの感染で発症します。
ですが、南米では過去にヒトからヒトへの感染を起こし問題となったこともあります。
ハンタウイルス肺症候群(HPS)は急激に症状が悪化し、
肺水腫を伴う呼吸困難を引き起こすことが知られています。
今のところ、効果的なワクチンや治療法はなくて、
対症療法しか手立てはありません。
ハンタウイルス肺症候群の詳細はこちらで
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k00-g30/k00_256/k00_256.html
今回のニュースでは
米カリフォルニア州中部のヨセミテ国立公園カリー・ビレッジにある宿泊所
「シグネチャー・テント・キャビンズ」に泊まった観光客に感染の
疑いがあると報じられました。
一日も早い収束を期待したいところです。
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